ここ数年「終活」が話題となり、遺言書を作成する方は増えています。平成30年度に全国で作成された公正証書遺言の件数は、約11万件となっています。一方で、財産の分け方で話し合いがまとまらず、家庭裁判所に持ち込まれる遺産分割事件の件数も増加しています。相続が起きたとき、最も悲しいことは、ご自身が残した遺産をめぐって残されたご家族が争うことです。一度相続で争いになった関係は、その後修復されることは極めて困...
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最近相続に関する問い合わせが増えてきておりますが、相続手続について、皆様はどの様なイメージをお持ちでしょうか。@不動産の名義変更A有価証券の名義変更B預貯金の解約又は名義変更C自動車の名義変更D死亡保険金の請求E相続税の申告上記のような手続をイメージされる方が多いかと思いますが、実は公共料金の名義変更やクレジットカードの解約等、細かな手続がたくさんあります。家族構成や残した財産等によって、人それぞ...
「私はまだまだ頭ははっきりしているけど、身体が少し不自由なため、銀行に行くのが億劫だ」「介護保険のサービスを利用したいけど、目が悪いので、自分で申請するのは難しい。誰か代わりにやってもらえないだろうか」このような場合、たいていの人はこのような場合は同居している家族や近所に住む子供などに頼んで手続を代行してもらうことが多いと思います。しかし頼める人が身近にいない人、あるいは身近な人がいてもこれから病...
厚生労働省は、全国で認知症を患う人の数が2025年には700万人を超えるとの推計値を発表しました。65歳以上の高齢者のうち、5人に1人が認知症になっているということになります。自分らしい老後をおくるために、様々な制度が存在することを知っていただき、自分の想いを実現するためにはどのような準備が必要か、ぜひ考えてみてください。何も準備せずに、周りの人たちが自分の想い通りにしてくれるとは限りません。元気...
見守り契約とは本人と第三者が定期的電話や面談により、判断能力の確認や、日常生活のさまざまな相談にのるという契約です。一人暮らしの高齢者の方等、近くに頼れる家族がいない方と、定期的なに訪問や電話により連絡を取り合うことで、本人の健康状態や判断能力の状況を確認し、安心した生活を送れるように支援する契約です。高齢者住宅に入居されている方であれば、施設がサポートしてくれますが、一人で生活されている方は近く...
もし、あなたが事故や病気で回復の見込みがない脳死状態になったら「どんな手立てを講じてもいいから、1分、1秒でも長く生かして欲しい」と思うでしょうか。それとも、苦痛を緩和する以外は医学的な措置を施さず、自然な死を迎えたいと願うでしょうか。答えはもちろん人それぞれだと思います。しかし最近は、過剰な延命措置に疑問を抱き、「尊厳死」(延命措置を差し控えたり中止したりして自然な死を迎えること)を望む人が増え...
人が亡くなると、さまざまな事後処理が必要になります。身近に家族がいる人なら、葬儀・納骨をはじめ、医療費の清算や、賃貸住宅の解約、年金に関する届、生命保険の届、電気・水道の停止などを行ってくれるでしょうが、身寄りがいない人や親族と疎遠になっている人はそうもいきません。また、亡くなった人がたとえ死後の事務処理について何か希望があったとしても、誰が実行するのかという問題があります。いくら完璧な葬儀プラン...